『御伽通りの記路兎』エピソード

「御伽の商店街」

御伽通り。童話の住人たちが店を開く世界。あらゆる「夢」を求め、今日も商店街へと誰かが迷い込む。案内をするのは、いつも「時計兎」の役割だった。
「ようこそ、夢の商店街へ!」

「白兎」

時計兎の店にやってきた今日の客は、時計ではなく夢を買いに来たと言う。時計兎は、「時間」を対価に「夢」を売ることが出来るのだ。
「貴方の時間、頂きます」

「靴の妖精」

今日の客は特別な靴を買いに来たらしい。時計兎が案内したのは「妖精の靴屋」。しかし店主のバイオリン弾きはその依頼を断り…。
「一生踊れる靴が欲しけりゃ、欲を張らないことだね」

「知識屋の案山子」

案山子は思案していた。いくら本があっても、この世には知らないことが多すぎるので。
「何の為に脳みそ、欲したのだったか。少なくとも語る為さ」

「紅茶の魔人」

時計兎はティーポットの蓋を開ける。起き出してきたのは、解き放たれた後のランプの魔人だった。
「我が親しき友を知らないか」

「バイオリン弾き」

妖精の靴屋でバイオリン弾きは音を奏でる。ただひたすら奏でることが彼の存在意義らしい。
「求めないことを、もとめているんですよ」

「長き後日談」

知識屋の案山子は語る。彼等の存在意義は「長い長い暇つぶし」なのだと。「意味を知りたければ、最果ての図書館に行くことだ」

「枯れるまでが花」

「古時計」

「小路に影法師」

「祭囃子」

「まつりのあと」

「永遠(とわ)の夢」


  • 最終更新:2019-11-10 01:46:40

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