未来への落下

台詞プロット

決戦前夜
フォルチュナ「確かにぼくたちは、能力者たちに見下されて、沢山殺されてきた。 それでも沢山の優しい能力者がぼくたちを隠して守ってくれたから、今まで生きてこれたんだ。ぼくはすべてが悪いなんて思わない。 だからお願いだ、君たちが優しいひとなら、この世界を救って欲しい」

マキサ「分かりました。王族の血筋といえど500年も交流が絶えていた分、上手くいくかは分かりませんが…。リルヴァトー家がこれからの人類の架け橋となれるのでしたら、喜んで協力いたします」

青群「キュメリノ、ニミカ、リリー。君達は都民の避難を手伝ってくれ。毒された結界の破片に当たらないよう気を付けて」
メイジー「元々、僕達創設メンバーだけで果たそうとしていた夢だ。白澤との戦いは僕達に任せてほしい」
キュメリノ「嫌だね。おれもあいつと戦う!おれ達だって【ノア】だ。安全圏に逃がすつもりなら余計なお世話だぜ」
リベリカ「うるせえな。キュメリノ、この前の炭鉱で分かっただろ?【毒蛾】は能力を無効化出来る。能力こそが武器のお前らに何が出来るってんだ。分かるか?お前ら、足手まといなんだよ」
ニミカ「うっ…」
イーリ「悪いことは言わないよ。ニミカの能力は避難救助に向いてるし、キュメリノやリリーだって、壊れた物をどかしたり、暗い所で人を探すのに向いてるよ。得意なことの役割分担。ねっ!」
リリー「全く。心配なら心配と、素直に言えばいいものを。…良いでしょう。リーダーの期待に沿えて見せましょう。ただし、全員生き残りなさい。約束ですわよ」
青群「はは、それ俺が言おうと思ってたのに」

キュメリノ「おれ、前にあんたに言ったじゃん、「鍵」をくれ、生まれた意味なんか後で探せって。…でもあの言葉があんたを傷つけるものだったって今になって分かったよ。あんたはずっと「だめだ」じゃなくて「いやだ」って言ってた。ただ子供みたいに、自分だけの宝物を大切にしてたんだよな」
青群「…そうだよ。俺には自分自身の記憶が殆ど無かったから。だから頭のどこかで、戦うことも外の世界を目指すことも、自分の意思じゃないんじゃないかって思っていた。俺はまだ、俺に良く似た誰かの思惑で動く人形のままなんじゃないかって、恐ろしかった。だからこの使命を背負うことで、「俺」(過去)と俺(現在)が同じ物だと証明したかった。他の誰でもない俺だけに与えられた宝物だと信じていたかった。…だけど記憶を取り戻して分かったよ。やっぱり俺は、周りにどう言われたって自分で成し遂げたい。存在意義とか、過去の為とか、それだけじゃない。俺自身がそう願っているからだ」
キュメリノ「ああ、分かった。だったら、絶対に諦めないでくれ。おれが、おれたちが力になるから。…約束だ」

イーリ「皆あなたのことが好きだから…。ううん、違うわ。私が、あなたのことを愛しているから、だから絶対に死なないで。生きて外の世界を見に行こうね」
青群「うん、きっとね」
イーリ「……わっ、ちょ、待っ…キスはまだ!まだダメ〜!」
青群「…どうして?」
イーリ「それは、私の心の準備がまだ…。…じゃなくて!私を残して死んでしまう男の子とはそういうこと出来ませんっ。ので!この戦いが終わるまでお預けです!」
青群「…ふふ、イーリにいじわる言われたのなんて初めてだよ。分かった。絶対に勝つって「約束」する」

イーリ「私たちが「鍵(キーマン)」。なら、最後の錠、開けなきゃいけないよね」

青群「今なら街の人たちも外の世界を望んでくれる。種族の違いだってきっと分かり合える。都市の「鍵」は初めから此処にある。ニミカが蛹の居場所を見つけてくれた。蛹の力は覚えている。あいつと戦う為に強くなったし、助けてくれる仲間も出来た。俺もリベリカも、麒麟として覚醒できる年齢まで達した。俺は麒麟じゃないけれど、今までより自在に「鍵」を扱える。もう、一度目とは違う。きっと、上手くやれる。…そうだろう?姉さん」

未来への落下
青群「【ノア】の筆頭、旋回する燕が命じる。…必ず、全員で外の世界へ行こう」
一同「「「「「「了解!」」」」」」

白澤「さあ、これで最期だぜ主人公(ヒーロー)。我(オレ)はこの世のすべての醜悪。すべての悲惨。怨鬼(オレ)に答を示してみせろ」

青群「俺たちはきっと最初から道を違えていたんだ。もう交わらないのなら、俺は俺自身の答えで戦う」
青群「白澤。君はもう、過去の妄念から解き放たれるべきだ」

青群「リベリカ、少しだけでいい。この場を任せる。」
リベリカ「分かった。行け、青群!」
白澤「おっと、仲間を見捨てて逃げたか?」
リベリカ「馬鹿言え。勝ちに行ったのさ」
白澤「どうだろうなあ。そのまま戻ってこないかも知れないぜ」
リベリカ「万が一にもあり得ねえ。アイツは俺が選んだ王だ。…なあ、青群。お前の覚悟に、俺も応えなきゃならねえよな」

青群「お願いだ。両の目が潰れても。羽が全て捥がれても。身体が溶けて無くなったって構わない。この鉛の心臓に、世界を変える力をください」

青群、キュメリノ「「届け!!!!!」」

  • 最終更新:2018-12-19 03:21:19

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