禁忌を飼う四季

台詞プロット

カヤ「重々しく着飾るのは苦手でねえ。まあゆっくりしていってくれ」

カヤの部下「何でも、砂漠の使者が参られたと…」
カヤ「分かった、すぐに行こう」

カヤ「うむむ、訛りが強くて聴き取りづらいな。元は同じ言語のはずだが…まあ、千年も浮世を離れていたにしては上出来か」
砂漠の民「我々は多肉植物。砂漠を渡り、砂丘に遺された旧時代の遺物を探し続けておりました。…ここへ帰ってくるのに、千年もかかってしまいましたな」
カヤ「すまないが、この国も200年程前に代替わりしてな。せっかく戻ってきてくれたのに君達のことはよく知らないんだ」
砂漠の民「気に病まれますな。新たな王。我らとて、旅立ちの時世から残っている者は居りませぬ。ただ、砂漠の中で夜な夜な謳い語り継がれてきた伝承を術に、此処へ戻って参っただけです」
カヤ「しかし先代の部下を突き返す訳にもいかないよ。それに、君達のお土産には私もすごーく興味があるよ!手厚く歓迎しようじゃないか」

カヤ「旧人類の異国語か…私にも読めんな」
シイナ「ライカやホウガなら物知りだから分かるかも知れませんが…」
カヤ「だけど、この遺産が"科学文明"にあたる以上、他国に持ち出す訳にはいかないな」
シイナ「そうですよね~」

設定資料

世界観/ヒトの天敵
植物との融合後、問題となったのが自身のミ(身/実)を食い荒らす虫と鳥、そして枝葉を焼く炎であった。
人の身に宿り自力での移動を可能とした植物にとって、花粉を運ぶ虫や種を蒔く鳥は不必要で、不快なものだった。
人間は最終的に、炎を用いて世界から虫と鳥を滅ぼし、以後火の使用を禁忌とした。

用語/四つの禁忌
ひとつの文明が滅びヒトと植物が融合した後の世では、旧文明の技術(科学)は滅びを招くとして禁止された。
絶滅した虫と鳥、禁じられた炎の利用と並んでヒトの触れてはならない禁忌である。
しかし、ヒトが豊かに生きていくにはそれらの存在が不可欠な場合もあり、各国王、春の国は鳥、夏の国は科学、秋の国は炎、冬の国は虫と、国王のみが定められた禁忌の取り扱いを許されている。

キャラクター/ミタキ(実薫)
ミルトスの枝が背中から生えているティファレトの守護天巫女。
美しい容姿と人なつっこい性格でヒトビトから愛されており、その分だけ愛を返す偶像崇拝の化身のような人物。
神樹への信仰心が誰よりも強い。
本来はティファレトの守護者だが、20年前に失踪したタイカの代理としてネツァクの守護天巫女を兼任している。
あどけなく見えても実はベテランであり、カンバ以外の天巫子のことを妹、弟と呼ぶ。
魔具は他者の傷や欠損を回復することの出来る「杖」。

キャラクター/カヤ
クスノキの角を持つ、夏の国の王。
200年前に代替わりしており、国王としては若い部類に入る。
夏の国王であるカヤは禁忌とされる「科学」を扱う特権を持っており、「人間」の時代の技術に強い関心を持っている。
人間の歴史に興味があるヒト同士ホウガと気が合う。

  • 最終更新:2018-11-15 16:57:00

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