花の星

台詞プロット

ライカ「遥か昔、"旧文明"がもたらした環境汚染によって「人間」は滅亡の危機に陥った。それを防ぐ為、人類は植物と共生し、自然と生きることを選んだんだ。そうして生まれたのが今の僕等のような、半分人間で半分植物の「ヒト」だった。そして、ヒトをヒトたらしめるものが、「命の種(セフィロトシード)」と呼ばれるものだ。ヒトには生まれつき「命の種」が脊髄に埋まっていて、植物の根が神経と同じようにヒトの身体全体に張り巡らされている。この「種」があることで、僕らは水や土や光から養分を吸収したり、体内から切り分けた植物を言の葉で操ったり、折れた四肢を再生することができる。…知ってるかい?かつて人間には水と養分の代わりに「血液」という赤い体液が流れていたらしいよ。それに腕も脚も切れたら戻らないらしい」

設定資料

世界観/ヒトと命の種
花装神樹に生きる「ヒト(またはプラントイド/Plantoid human)」は半分が人間で半分が植物である。
ヒトは生まれつき「命の種(セフィロトシード)」と呼ばれる魔力を宿した種子が脊髄に埋まっており、人間の神経と同じように「植物神経」がヒトの全身に張り巡らされている。この植物神経が光と水、養分のエネルギーをヒトの体内で循環させている。
また、この命の種によりヒトは植物を操る魔法を使うことが出来、その魔法を用いて生活している。
ヒトは生まれてから十数年間は人間と同じスピードで成長するが、それ以降は外見の成長は殆どなくなる。
ヒトの寿命は平均で100年以上と長く、力の強い者は数百年生きることもある。
腕や脚は千切れても再生し、ヒトによって耐久力は異なるが胴から真っ二つになっても死なない者も居る。欠損した部位の再生には命の種への魔力供給が必要であり、自然回復では片腕なら数年程で再生する。
なお、ヒトの生命維持には脳と種が双方不可欠であり、頭部と脊髄が切り離されると確実に死に至る。

世界観/空を飛ぶ者
半分植物半分人間になったヒトにとって脅威になったのは、草木を燃やし尽くす炎と、そしてミ(実/身)を食い荒らす虫と鳥類だった。 ただの植物であったなら種を運ぶ友として共存していただろう生物も、一人でに歩き二人で結ばれる「植物人間」には邪魔ななものだった。ヒトは虫と鳥を、ヒトの歴史上最後の炎でもって根絶やしにし、安寧の時を手に入れた。最後の炎は「黒い炎」と呼ばれ、これ以後炎を使うことは禁忌とされていた。
そうしてあるべき生態系の一部を絶やした世界には、空を飛ぶ生物は居なくなった。 しかし、ヒトの中に、背に翼のような枝葉を生やす者達が存在した。彼らは唯一空を飛ぶことのできる存在であり、世界の中心である「神樹」の守護者だった。
ヒトは彼らを「天巫子(てんし)」と呼んだ。

用語/天巫子
彼等は神樹を守る特別な存在であり、一般人の立ち入りを禁じられた区域等にも自由に立ち入ることができる。
天巫子は普段は各々が担当する主要都市の警護を行っている。また、4半期交代で数人がエルサレムに留まり神樹の守護を行う。
天巫子は神樹の意思の代弁者でもあり、神樹と共にヒトビトの信仰対象である。

キャラクター/トリネ
8年前にユグドラシルの枝に取りついたヤドリギの巣から産まれたのをシイナに発見された。
その場所は20年前に発生した黒い炎で焼けた箇所であり、天巫子しか立ち入ることの出来ない禁域であった。
一人で生まれ落ちた彼女に親は居ない。自分を育て支えてくれるシイナのことを親のように思っている。

キャラクター/シイナ
8年前にトリネを見つけ、それ以来一人で育てている。
トリネに対して哀愁ともとれる表情をすることがあり、思うことはいくつもあるようだがまだ話してはくれない。
トリネの秘密を知りたいと思っている。

キャラクター/レイハ(麗葉)
クワの枝が背中から生えているゲブラーの守護天巫女。
大人の女性の姿だが天巫子の中では最年少。
病を治す「針」を魔具とする。木枯病等ヒト特有の病気を研究している。
先代のゲブラーが20年前の火災で焼け死んだ為、次代として産まれた。
人徳のあった先代に恥をかかせないよう真剣に役目と向き合っているが、まだ未熟でそそっかしい面があり、周囲から暖かい目で見守られている。

キャラクター/ホウガ(豊芽)
アーモンドの枝が背中から生えているビナーの守護天巫子。
現在では絶滅した「人間」の痕跡に強い興味を持ち、人間の文字や文明を知ろうと研究している。代わり者扱いされることも多いが、本人は研究を「存在価値」だと語る。
魔具は「葉書」。特定の人物の捜索が出来る他、葉書を飛ばせば他者をその場
所まで道案内をすることが出来る。距離が離れるほど魔力が必要となる。

  • 最終更新:2018-11-15 15:31:16

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