bitter birthday

台詞プロット

嘘つきたち
リベリカ「解毒能力なんて早々使う機会があってたまるか。只人なら、この程度が相応だろ」

青群「シガレット。君があの子達を完全に信頼してないのは分かるけど、これからも一緒に戦う仲間なんだ。いつまでも隠し通せないよ。」

クワイエ「おかえり皆ー!」
青群「スケープにクワイエ…。君達また居たの」
スケープ「またとは失礼な。任務に行っていたのだろう?怪我があったら今ならただで治してやるぞ」
青群「そう言いながら君からお金を取られた記憶はないけどね。監視役のつもりなら仕方ないけど、そうじゃないなら仕事後にわざわざ立ち寄ってくれなくてもいいのに」
スケープ「まあそれも無いとは言えんが。私は純粋に友人を心配しているんだぞ」
青群「友達になった記憶もないけどな…」
スケープ「だろうな」
イーリ「えっとスケープ、頼んでいいなら皆怪我はあるんだけど、いいかな?」
スケープ「ああ構わないぞ」

キュメリノ「あんたたち、どの「殺人鬼」にもこうやって治療して回ってるのか?」
クワイエ「違うよー!【ノア】には特別」
キュメリノ「なんで?さっきスワロウに友達じゃないって言われてたし、金にしてるわけでもないんだろ」
スケープ「別に、仕事明けの暇つぶしだ」
クワイエ「待って待って!スケープ素直じゃないからね!ほんとは皆を心配してるんだよ!実は僕等、シガレット達と前から友…じゃなくて、"知り合い"なんだ。こんな仕事だし、心配すること自体迷惑だって思われてもやっぱり放っておけないよ。それに、彼には恩もあるし」
スケープ「クワイエそこまで。他人に話すものじゃないぞ」
クワイエ「ごめんスケープ!クロウシェード、聞かなかったことにして!」

好き嫌い
ニミカ「遅くまでお疲れさまです。皆さん。何か飲み物でも入れましょうか?」
キュメリノ「あ、おれも手伝うよ」

キュメリノ「…ココアあったっけ?」
イーリ「えっとね、いつも此処に置いてあるよ!専らリベリカ用って感じだけど…。そうだ、あの子コーヒー苦手だから絶対出しちゃダメだよ。覚えておいて」
キュメリノ「へえ、意外。リベリカさんこそコーヒーって感じなのに」
リベリカ「…うるせえ」

二枚舌
卯「ワタシたち鵺の先祖返りこと十二支は嫌われモノなのでぇ~、はぐれもの同士同じ家に暮らしてるんです~!おかげさまで、今はちょっとワケありでも不自由なく生活してますけど。前までは貧乏だったので、働かざるモノ食べるべからずな気分っていうかぁ~。だからってワケじゃないですけど、政府に怒られないぐらいのお仕事だったら何でも手伝っちゃいますよぉ~!あ、リベリカくんのお願いだったら世界を敵に回しても聞いちゃうからいつでもワタシを頼ってくださいね♡」
リベリカ「だーっ!ウッゼェ離れろクソウサギ!青群の決定とは言え何でテメェと組まなきゃなんねぇんだ!そもそも合同任務になったからってオレに近づいて良い理由には一切ならねえ、こっち来んな、半径3メートル以内に入んな!」
卯「あう~、リベリカくんはそのよく回る頭を少しは私に愛を囁く為に使って欲しいです!でもそういうとこも好き!」
リベリカ「そのでけえ耳は飾りか?話を聞いてたか?オレに近づくな、ついでに今すぐ死ね」
キュメリノ「おれ、ああいうリベリカさん見るのにも慣れてきたな」
青群「相変わらず元気だなあ」
イーリ「卯を相手してると途端に子供っぽくなるよね!」
卯「リベリカくんの人間嫌いもここまでくると清々しいですね~。私だけでも愛していいのよ!」
リベリカ「ハァ?ふざけんな。思考して綺麗事吐いて騙しあう人類は全部死ね」
卯「いや、リベリカくんも人類では?アナタ真面目なくせにその辺だけ理屈どうでもよくなるんですよね」

bitter birthday
 「彼」が育ったのは、何の危険さえない、真っ白な部屋の中だった。彼を傷つけられるものと言えば、毎日の勉強で使う、綺麗にとがった鉛筆の先と、母親が林檎を剥くときにだけ使う果物ナイフと、時折腕から血を抜く医療道具ぐらいのものだった。
彼は気づけば其処に生きていて、部屋から出たことすらない。彼が5年間の人生で出会ったのは、彼を育て毎日勉強を教えてくれる母親と、均等な時間間隔でやってくる、煙草を吸う男の2人だけだった。彼はそのことにひとつも疑問も持たなかった。
彼は本の中で沢山の物事を学んだ。言葉に、人体の仕組みに、空気の重さ、毒と薬、燃えるものと燃えないもの。そして、自分が将来人の上に立ち人を救う存在になるのだと、漠然と諭され育てられた。
彼は賢い子供だった。けれど、誰一人彼に「嘘」という存在を教えなかったので、彼は疑うことを知らなかった。
彼に嘘ばかりついている、「偽の母親」の事を愛していた。

リベリカ「煙草も人間の身体も燃えるんだと、そのぐらいは知ってたからな」

麒麟
青群「君達は人々の力、六大血統と只人の成り立ちを知っているかい?アダムの友と呼ばれる六大血統、イブの子と呼ばれる只人。これらの能力は、1000年前にアダムとイブという二人の「神の子」によってもたらされた。そして、この神の子こそが、特別な能力者…麒麟だ。」

愛するもの
回想(15年前・十二支の家):
?「子供や、名前は何と言う?…おや。その名前はお前にはまだ重いな。そうだな、名前をつけてやろう。もっと、人として生きやすい名を」

?「子供や、子供。おや、不満そうな顔だなあ」
リベリカ「だから、「リベリカ」だっつってんだろ!テメェで名付けておいてもう忘れたのか、この老いぼれネズミ!」
子(先代)「はっは、そうだなあ。そうやって名前を大切にしなさい。いつかその命ごと愛せるまで」

子「子供や、子供は理科の本が好きかね」
リベリカ「…本は煩くねぇし、偶に嘘をつくけど、真実を探してる途中の嘘なら許せる」
子「そうかそうか。子供や、もっと多くを学んでみる気はないかね。…お前を学校に行かせてやろう。沢山を学び、沢山と出会うといい」

「リベリカ(Livelike/命を愛する者)。世界はお前を愛するように出来ているよ。 掌から溢れるほどでも、たった一人でもいい。 お前が愛する者の為に、お前自身を愛しなさい」
回想終了:

設定資料

世界観/能力者の成り立ち
学校の授業で習う能力者の歴史。

昔々、今のEDENの中心地には、村と呼べるほどに小さな国がありました。
広大な山脈に囲まれた村は、たくさんの自然に恵まれ、とても豊かな場所でした。
このころは外の人間も中の人間も同じで、誰も特別なちからなど持ってはいませんでした。
1000年前、世界中で戦争がはじまりました。自分たちの国を大きくするための戦争です。
小さな村も戦争に巻き込まれましたが、険しい山を盾として長く戦い続けました。
しかし、やがて戦火は大きくなり、ついに敵国が山を越えてしまいました。
数少ない仲間たちはどんどん殺されてゆきます。
そんなとき、大人になったばかりのひとりの男とひとりの女が不思議な力を手に入れました。
戦争が終わるようにと長く祈り続けた二人に神様が慈悲をくださったのです。
男は6人の親友に戦うための力を分け与えました。
ひとりは風の力をもって野を翔け、たくさんの敵を薙ぎ切りました。
ひとりは火の力をもって迫りくる敵を焼き払いました。
ひとりは水の力をもって立ちふさがる防壁を押し流しました。
ひとりは強靭な身体をもって多くの困難を打ち砕きました。
ひとりはあらゆる獣に変身し、神出鬼没に翻弄しました。
ひとりは未来を見る目をもって、悲劇を未然に防ぎました。
女は男とその親友以外の村のすべての人間に、自分を守るための力を与えました。
人々は自らの力で、自分と家族を守り通しました。
こうして敵を退けた村は、長い長い平穏を手に入れたのです。

2人の男女は男性は「アダム」、女性は「イブ」と呼ばれ、麒麟の存在を示唆している。
男性から力を受け取った6人の親友が現在の六大血統の始祖、女性から力を受け取った村人が現在の只人の始祖である。
現在でも六大血統には「アダムの子」、只人には「イブの子」という別名が残っている。

用語/先祖返り(Throwback)
六大血統の特性は遺伝によって現在まで受け継がれているが、それぞれの始祖達(参考:後述・能力者の成り立ち)は今とは比べものにならないほど強く、一騎当千の能力を持っていたと言われている。
その始祖と同等の強さ、または同じ身体的特徴を持つ個体を「先祖返り」と呼ぶ。
種族によって先祖返りの発生率が違い、頻繁に誕生している種もあれば麒麟と同じく極低頻度でしか誕生しない種もある。
政府の記録によれば、先祖返りは麒麟の誕生と時期を同じくして現れることが多く、非科学的ではあるが、この呼応現象は六大血統の始祖達が初代麒麟の親友であったことが要因ではないかと考えられている。

用語/十二支
鵺族の先祖返りの集団。彼等に血の繋がりは無いが、南区の拠点に集まり家族として生活している。

用語/麒麟(きりん/Yellow eye)
奇跡と革命の落し子。数百年に一人という割合で只人の中から発生する突然変異種。黄色の目。麒麟が能力を発生させた場合只人としての自己防衛を超える能力を獲得し、その力は六代血統にも匹敵するといわれる。
20歳頃からさらに覚醒することができ、覚醒すれば世界を大きく変えるほどの力を得る。EDENを統べる王、キング・エデンも麒麟であると言われている。

キャラクター/リベリカ
正体は麒麟である。生まれてすぐに研究所に攫われ、能力の実験体として偽の母親に育てられた。母親のことを信頼していたが、6歳の誕生日に毒を盛られ死にかけたことで能力に目覚める。普段は解毒能力と偽っているが、実際は「化学変化を自在に操る」能力を持つ。
目覚めた能力を使い研究所を炎に巻いた。その際に同じく実験体として捕らえられていた卯と戌を逃がし、彼らに連れられて研究所を脱走した。
「母親」に裏切られたことから「人間」自体に不信感を抱いており、【ノア】以外の人間に対して極度に敵意を持って接する。
毒を盛られたのがコーヒーだった為、トラウマから苦い物が嫌い。

キャラクター/卯
鵺族の少女。十二支のひとりでウサギの姿に変身する。幼少期は研究所で実験体として生きていたが、リベリカが研究所を焼いた際に一緒に脱走した。その時からリベリカに恋愛感情があり積極的にアタックしているが、当の本人からは嫌われている。

キャラクター/戌
クワイエの本名。幼少期は研究所で実験体として生きていたが、リベリカが研究所を焼いた際に一緒に脱走した。

キャラクター/子(先代)
一代前のネズミの姿に変身できる鵺。研究所から逃走したリベリカ・卯・戌を十二支の家に迎え入れて育てた。
リベリカに名前を与えた人物。11年前に亡くなっている。

キャラクター/【二枚舌(ダブルディール)】
他人に嘘をつかせる能力を持った「殺人鬼」

  • 最終更新:2018-08-20 22:14:15

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